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特別賞作品 京都府:猫むすめさん
「鴨川ライフ」
「鴨川の近くに住みたい…」忘れかけていた思いが、ふと胸に湧いてきた。山紫水明の古都京都、いにしえから歴史と共に生き、人々に愛されてきた憩いの場所ー鴨川。
京都に住むからには、鴨川の近くで、北山や東山連峰を眺め、清水のマイナスイオンを浴び、澄んだ空気を一杯に吸って暮らしたい…そんな思いがふつふつと湧き上がり、10年ぶりの私の引越し計画が幕を切ったのであった。
正真正銘、九州からのお上りさんの私は、大学進学で上洛以来、初めの5年は、1年毎に住居を変えるヤドカリ生活。その後、学問の神様北野天満宮の傍にやっと腰を落ち着けたかと思いきや、今度は10年以上も居座り続け、このまま流されていきそうな生活にピリオドを打つべく、転居計画に立ち上がったのが、早や6年前のことであった。
- 条件その1−もちろん鴨川近郊
- 条件その2−同居人こと同居猫びーちゃん(見た目はぶーちゃん)と一緒に住める部屋
- 条件その3ー公共交通機関の便の良さ
初めは、「賃貸」でアパート探しをしたものの、この3条件にあてはまる物件は皆無に等しく…それなら思い切って「分譲だ!」と、発想の転換。まずは、中古物件を物色してみるうちに、やはり新しいものに目移りして…そんな折、丁度この3条件にぴったりの新築マンションの物件情報が耳に入ってきた。
よく言われるように、人生にはいろんな巡り合せがあり、人にしろ、仕事にしろ、そして住む場所、物件にも出会い、いわゆる「縁」というものがある。いつも小さいことでうじうじ迷う典型的な優柔不断人間のこの私が、不思議なことに、人生最大の買い物になるやもしれぬマンションを、特段の迷いもなく購入できたのは、やはり目に見えない「縁」で結ばれていたからではないだろうか。 こうして突然降って湧いた私の転居計画は、その後の細かい手続きを経て実現され、今は夢に見た「鴨川ライフ」を穏やかに過ごす、今日この頃である。








