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特別賞作品 福岡県:らんかなさん
僕の居場所
去年、僕は大学を受験して、県内の大学に合格することが出来た。自宅からは、1時間半で通学できる範囲ではあったが、自立したい気持ちが強くて1人暮らしすることに決めた。
早速、不動産屋さんへ母親と行き、物件を数軒回った。 あらかじめパンフレットで下調べをして、いい物件を探していた。1人暮らしするなら、友人が呼べる家という他に、僕には住みたい家の条件があった。
まずは、玄関入ってすぐキッチンが無い家、トイレとお風呂は分かれている家、収納が多い家、日当たりのいい家、鉄筋コンクリートで造られた家、3階以上造りで且つ3階以上の家、フローリングの家であった。しかし、すべての条件に当てはまる物件が見つからずどうしようか悩んだ。 「僕が傲慢なだけなのか?」と思ったりしたこともあったが、不動産はなかなか満足する物件がないんだなぁとつくづく思った。条件がすべて揃った物件に住みたい。1つでも条件が欠ければ、晴れ晴れした気持ちで、引越しはできないと思ったと同時に、いずれ後悔すると目に見えていたからである。ただ時間だけが過ぎていった。見つからないので、僕はどこに行けばいいのだろうと真剣に考えた。ずっと自分の部屋にこもって考えていたが、よくよく考えれば「もしかしたら、この家にずっと住みなさい」ということを神様が伝えてくれているのかな、だから物件が見つからないのかなと思うようになった。そう考えれば、「僕の居場所は今の家なのか…」と思わされた。
そのように考えれば、前向きに今の家から大学へ通おうと心に決め、親に伝えた。親から言わせれば、負担が軽減されるのでむしろ喜んでいた。僕の居場所はこの家なんだ!
今は1人暮らしをしなくてよかった、とホッとしている私がここにいる。








