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特別賞受賞作品
田舎に畑付き家を探しています
田舎住まいをしたい。そう思ったのは突然ではない。共稼ぎで疲れた時や病気の時は思った。大阪で家も建てたが、畑がない。この家は子供に住んでもらって、田舎でのんびり広々とした景色を見たい。
子供も成人して、私、60歳。夫も60歳。共稼ぎで働き続けて2人とも定年退職。夫も私も岡山県出身。家の前の畑で野菜を作りたい。トマトが熟れるのを見たい。そして、田舎探しが始まった。
私の実家はすでになく、夫の実家は86歳の母親が1人で住んでいるが、古く、狭く、畑が遠い。それに、夫の実家に入れば私は嫁で何かと暮らしづらい。が、いづれ母親を見なければと夫も私も考えている。
そこで、実家や親戚のあるエリアで探すことにした。都会で仕事を離れてどこの誰かわからないまま暮らし、死んでいくのは少し寂しい。「どこどこの誰」と分かり合って暮らす安心感が懐かしい。
定年後は2人分の年金で何とか暮らせるが、人との関わりが欲しい。まず、インターネットで探し始めた。間取りや地図が出ていて選びやすい。夫の退職前から岡山通いが始まった。物件が離れていると午前、午後で1件ずつ。多いときで3件を見せてもらうがインターネットでは分からない部分が実際に見せてもらうと出てくる。
それは主に周りの条件だ。畑の周りにごみが積まれていたり、家も畑も申し分ないのに道路が狭くて危ない感じだったり。畑と田んぼも付いているが遠い場所だったり、畑は原野になっていたり。
まだ、これからも田舎物件探しは続く。少しの補修で住めて、畑が地続きであることが最低条件だ。明後日も岡山に行く。そんな所を探してほぼ、毎日ホームページを見ている。今はMailもあり、Faxもあり不動産会社との連絡も簡単になった。明後日も岡山に行く。対象を古家と土地に広げて探している。今年の夏野菜を作りたいが間に合うかどうか。がんばってみる!







