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(不動産ジャパンとは[PDF 1308KB])

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住まい探し体験記

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健康を探して

もう40年経ちました。

当時、川崎市武蔵中原の会社の社宅にいた私達夫婦に、川崎工業地帯からのスモッグは北上して襲いかかりベランダの洗濯物は黒ずんでしまうほどでした。晴れた日には富士山が見える今日では考えられない話ですが、それが経済成長華やかな時代の現実でした。

社宅にいた多くの子供たちも小児喘息に悩まされ、私の妻は重症になり、入退院を繰り返す辛い日々を過ごしました。「よい環境を求めて、よい空気を求めて」と願いました。親切な上司のすすめもあって、家探しを始めました。

「どんなに不便なところでもいい。よい空気を」という私の願いを、不動産会社の若い社員さんはよく理解してくれました。松戸、柏、船橋と、おもに千葉県方向に家を求めましたが、なかなかうまく見つかりません。

なにしろ、よい空気一点張りの要求ですから、車の通る広い道も極力さけたのです。不動産会社の若い社員さんはそれでも根気良く探してくれました。

そして、月が煌々と照る習志野のすすきの原を通り抜けた果ての八千代台に、移るべき家を定めました。いまでこそ、デパートやスーパーで賑やかな街ですが、当時は粗末な駅から広いとはいえない道が一本通っている淋しいところでした。ただ環境だけは希望通り抜群でした。

不動産会社の社員は「家」を探してくれたのではありません。彼は根気良く「客に健康」を探してくれたのでした。妻はおかげで健康を徐々に取り戻しました。

ありがとう、ありがとう、若い社員さん。健康を探してくれた若い社員さん。

40年経ったいま、定年退職をして関西に住んでいる私達夫婦は先日懐かしい八千代台を訪れました。「センチメンタルジャニーだね、これは」と夫婦は会話をかわし、そしてあの親切な不動産会社の若い社員さんを思い出したのでした。どうしているかなあ。あの人は。元気な妻の顔を見て幸せな日々を過ごしている昨今です。