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住まい探し体験記

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二人の世界

子ども達が独立して出て行ってしまって、3LDKのマンションも何かガランとしている。残していったモノもあるが、「適当に処分してや」とのことなので、そのうちに利用できるモノはし、後はガレージ・セールにでも出そうと思っている。 

戦前生まれの私達と子ども達とでは価値観が違うのか、まだもったいないと思われるモノがたくさん残っている。再利用したいあるいはしてもらいたい気持ちでいっぱいだ。

さて家も、このままでは空気を住まわせているようなものである。60歳も過ぎて、二人だけの世界とは面映いが、ずっと探し続けている。友人などは、「終の住処探しですか」なんて揶揄している。本人は終の住処とは思っていない。これから二人で、残りの活動人生を思いっきり楽しんでみたいのだ。子どもがいた時分は、やはり子ども中心の家庭づくりであった。ハードもソフトも子ども一色。

手が離れてみると、新婚の二人の時代は短かったなーと言うことになった。二人だけの世界の家とは、まず知的好奇心を十分享受できる場所にあること。駅から歩ける距離。大阪梅田まで電車で20分以内で行けること。空港や新幹線の駅までタクシーで2千円以内。

家に閉じ籠もってしまうと、足腰も弱くなってしまう。だから外食もしたいし、映画や芝居も観たいし、旅行にも行きたい。そのためには外出しやすい環境に身を置く必要がある。

家そのものは、小ぢんまりとしていていい。間仕切りもなくして、子ども達が孫を連れて帰ってきても、雑魚寝しながらコミュニケーションもできる。二人の世界では、逆にこの方がゆったりできよう。

そんな家を探し求めてもう3年。なかなか希望通りのが出てこない。でも妥協する積もりはない。