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住まい探し体験記

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夢探し

「息子も高校に入学したし、思い切って一戸建てかマンションを買おうか」私の一言に、家族は大歓声をあげた。我が家は4人家族で、住居は3DKのアパート。20年間住んでいる。

高校生と小学生の兄妹は8畳の部屋を共有で使い、狭い居間に4人揃うとイライラが募る。「キッチンは対面で、お風呂は追い炊き付き。犬も飼いたいわ」妻の顔が明るい顔に、私は20年前のアパート探しを思い出した。

「新築で、お部屋は3つ、給湯器は16号以上で、地下鉄駅の近くが良いわ」あの時も妻の夢はどんどん広がっていった。「俺の給料ではそんなとこ無理だよ…」緊張しながら不動産屋さんのドアをくぐると、予算と希望を優しく聞かれた。

「礼金なしで、家賃は5万円ほどで…それで新婚ですから新築に入りたいのですが…」恐る恐るそう告げると、あからさまに困った顔をされてしまった。「この家賃で新築だと1ルームか町はずれしかないですよ」おどおどする私を横目に、妻は「なんとかして下さい!」と力強く言い放った。

それから私達のアパート探しが始まった。不動産屋さんと一緒に東奔西走、休日は朝から晩まで物件を見て回った。私は、妥協しない妻にあきれたが、不動産屋さんは「奥様が納得いくまで探しましょう」と根気強く付き合ってくれた。

「築一年半ですが未入居の物件があります。家賃は7万円ですが大屋さんに交渉してみます」交渉の末、5万5千まで下がった。礼金もなし。これには妻も大感激で、即入居。

今年でちょうど20年が経った。二人の子供に恵まれ、この部屋には家族の思い出がいっぱい詰まっている。今度の家探しも、もちろんあのときの不動産屋さん。

「またお世話になります!」